2011年4月24日日曜日

3DがフルHDにかわる「ウリ」となる?

ビデオカメラ販売ランキング(2010年7月19日?25日):GfK Japan調べによる、ビデオカメラの販売ランキングをまとめた。順位に若干の変動はあるもののトップ10の機種は変わらず、静かなランキングとなった。

【表:ビデオカメラ販売ランキングTop10】 【拡大画像】

 ところで、例年、ビデオカメラの新製品は入学式などのある春と、運動会など
のある秋にあわせて投入されている。これはビデオカメラが現在、子どもの成長を記録する機器という狙いで販売されていることを示している。

 ハイビジョン記録が一般化したころ、こうした子ども記録機器というスタイルではなく、「動画撮影をもっと身近に」という意図を込めたビデオカメラがいくつか登場した。ただ、これらはビデオカメラとしての
高い性能を持つことが逆に災いし、大きなヒットにはならなかった。カジュアルな動画撮影機器としては高価かつ高性能すぎであり、子どものイベント記録用としてはバッテリー駆動時間やズーム倍率が足りなかったのだ。

 それから数年がたち、デジタルカメラの動画対応が進み、「カジュアルな映像記録はデジカメで、本格的な(アーカイブが目的な)イ
ベント撮影にはビデオカメラ」という、利用目的に応じた住み分けが行われるようになった。

 その流れをさらに加速させそうな要素が「3D」だ。

 パナソニックは7月28日、AVCHD形式の家庭用ビデオカメラ「HDC-TM750」「HDC-TM650」を発売すると発表した。これら2製品はいわゆる一般的な家庭用ビデオカメラだが、別売のコンバージョンレ
ンズを装着することで、3D映像の撮影が可能となる。

 撮影した3D映像はAVCHD形式で保存されるためパソコンでも保存編集可能だが、3D映像として視聴するには対応する3Dテレビが必要だ。3D対応テレビとレコーダーを既に市場へ投入しているパナソニックは「3Dコンテンツは放送、パッケージと普及してきた。次は撮る番。ハレの日は最高の映像で残し rmt Final Fantasy XI
たいと願うものであり、そこへ3D映像録画のニーズはある」(同社デジタルAVCマーケティング本部 西口史郎本部長)と製品発表時に述べており、「3D」に大きな付加価値を見いだしているように思える。

 これまで最高の映像はイコール「フルハイビジョン」であり、各社はその枠の中で映像のきれいさやビデオカメラ本体の軽さなどを競ってきた。ただ
、裏面照射型CMOSセンサーといったブレイクスルーこそあったものの、AVCHDという規格上で各社ビデオカメラが目立ったスペック差をつけることが難しくなってきたことも事実。また、デジカメのフルHD同対応もビデオカメラの存在意義――フルハイビジョン映像が撮影できる機器――を脅かしていた。この状況下で、「最高の映像は3D。3D映像を撮るならビデオカメ
ラでどうぞ」というパナソニックの提案は非常に目をひく。

 3D映像はその録画や視聴環境も含めて決して手軽なものではない。ただ、それだけに希少価値があるともいえる。現在の問題は3D映像を取り巻く市場自体がまだまだ未成熟であることだが、これは製品が需要を生み出すか、需要が製品を生み出すか、というニワトリとタマゴの話に近いものがある


 とはいえ、パナソニックの新製品発表によって、3D映像を「撮る」「見る」「残す」という1つのサークルができあがった。ライバル各社――同様にビデオカメラとテレビ、デジタルレコーダーを販売するソニーは特に――の動向が気になるところだ。【渡邊宏,デジカメプラス】


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引用元:ff14 rmt

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